会長方針 2025-2026年度

本年度、私が会長を務めさせていただくにあたり皆様方の協力を得ながら、創立当初から変わらないロータリーの不変の理念 ― 高潔性・親睦・奉仕の心 ― を堅持しつつ、社会の変化に柔軟に対応し、革新的な活動を目標として時代が要請する多様性の考え方や新しい奉仕の在り方を積極的に取り入れていきたいと考えております。
70周年を終え71年目を歩んだ2024-2025年度には、長い歴史の中で育まれたクラブの伝統や奉仕活動の基盤をさらに充実させるとともに、職業奉仕の原点に立ち返る機会をつくってまいりました。
そして本年度(2025-2026年度)は、72年目へと歩みを進める私たちが、さらにクラブの未来像を明確にし、具現化する大切な節目であると認識しています。
児童養護施設の卒園生へのスーツ寄贈、みらい奨学金、そしてこれから新たに取り組む就職支援といった事業は、単なる支援にとどまらず、クラブが長年かけて培ってきた「奉仕の心」を次世代に届ける大きな柱です。
さらに、例会や親睦事業を通じて会員同士が心から交流することで、ロータリアンとしての誇りと互いを思いやる友情を深め、奉仕へのモチベーションを高めたいと考えます。
長期戦略計画との連動と重点目標
1.クラブ像の確立
・職業人を中心とした会員構成
職業倫理と誇りを持った会員80名以上を常に維持するという長期ビジョンを見据え、会員拡大と退会防止に取り組む。
・四つのテストの実践・五大奉仕事業の推進
職業奉仕を原点としつつ、地域社会・国際・青少年・クラブ奉仕をバランスよく展開し、会員となることが羨望されるクラブへ導く。
2.五大奉仕のさらなる充実
・職業奉仕
公正な取引を中核とし、社会に貢献する職業人としてのあり方を学び合うことで、雇用創出や地域への支援活動を展開する。
伊勢崎商業高等学校と就職希望者への模擬面接事業
・地域社会奉仕
児童養護施設卒園生へのスーツ寄贈やみらい奨学金をはじめ、就職支援にも力を注ぎ、地域に根ざした奉仕を拡充する。
・国際奉仕
グローバル補助金の活用を視野に入れ、海外での奉仕プロジェクトや異文化交流を推進し、国際的視野を広げます。
・青少年奉仕
ローターアクトクラブや青少年交換事業の支援、将来的にはインターアクトクラブ創設も見据え、若い世代を応援します。
・クラブ奉仕役職要請を受けた会員は積極的に応じ、クラブ全体で協力し合い円滑な運営を目指す。
3.親睦の促進と学びの深化
・毎週の例会で会員同士が積極的に交流して、さらなる親睦を育みます。
・レクリエーションや趣味の会を通じて会員同士の相互信頼を深め、五大奉仕への積極的な参加につなげます。
4.組織体制の強化とメンター制度
・年齢や在籍年数、価値観にかかわらず自由闊達に意見交換できる組織文化を醸成し、ロータリーが掲げる中核的価値観(親睦・高潔性・多様性・奉仕・リーダーシップ)を実践します。
・新入会員にはメンター・メンティー双方が学び合い、退会防止を図る仕組みを整えます。
地区出向やセミナーへの参加を奨励し、次世代リーダーの育成にも注力します。
5.品格ある例会運営と公共イメージの向上
・ロータリーの最大の魅力である「毎週1回の例会」のプログラムの充実を図りながら出席率の向上に努めます。
・クラブフォーラムの時間を設け、なごやかな雰囲気の中で知識や見識を高め、秩序と品格をもった例会を運営します。
・SNSやメディア等を活用し、クラブ活動や奉仕の感動を地域社会へ積極的に発信し、公共イメージを確立します。
数値目標
1.会員増強 純増2名以上
2. 出席率 90%以上
3.ロータリー財団 年次基金 1人 150ドル以上(全員実行)
4.ロータリー財団 ポリオプラス 1人 30ドル以上(全員実行)
5.米山記念奨学会 1人 16,000円以上(全員実行)
6.みらい支援基金 1人 20,000円以上(全員実行)
※将来的には「職業倫理と誇りを持った会員80名以上の維持」を目指す(長期ビジョン)
本年度は、「職業奉仕の理念を基盤として、ロータリーのみならず内外から尊敬されるクラブを目指す」という長期戦略を具体化していく最初の年と位置づけます。会員の皆様には、例会・奉仕・親睦すべての活動にぜひご参加いただき、ロータリーでしか得られない学びと喜びを共有してまいりましょう。
一年間、どうぞよろしくお願いいたします。